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パワースポットを描いてみた①

 パワースポットには昔から興味がありました。調べて訪れるのは好きです。でもパワースポットは各自一人ひとりの中にすでに持っていて、それぞれの存在そのものだと思っています。それでも、パワースポットと言われるところに行くと、自分の中に何かじわっとくるものがあり、新しいパワーをもらえる気がしています。

 

 そこで、パワースポット巡りをしながら、絵を描くことを私の活動の一つにしていこうと思い立ちました。

 

パワースポットを描こう

 

①楽しい思い出と静かなワクワクを感じる場所

 

 幼い頃から、神社仏閣が好きでした。奈良、京都は何度行っても今も新鮮で心ときめきます。

 近所の神社の秋祭りは大好きで、幼い頃は両親に連れて行ってもらって両手に持って帰った綿菓子やヨーヨーの鮮やかな色と幸せな空気。小学生になると、友達と行って、お気に入りのブラウスにケチャップをつけながら夢中で頬張ったアメリカンドックの味と香り。いつの間にか神社やお寺に行くことは、私の中ではとてもワクワクするイベントになっていました。

 パワースポットという言葉になじみがない頃から、神社の鳥居をくぐるとなんとなく静かなワクワクに満ちた気持ちになっていました。お寺の境内に入ると、お線香の香りをまといながら、講堂の薄暗い中で静かにこちらを見下ろしている仏像と目を合わせるのが好きでした。

 

②竈門八幡神社

 

 3年前から画家として絵を描き始めました。自然の中に感じるものを表現しつつ、個展が近づくと、必ず神社にお参りに行きます。私がよく通っているところは、八幡竈門神社というところです。亀や龍の神様からご利益をもらえる

素敵な神社です。境内には魂依の木という御神木があり、いつも、行くたびにパワーをもらっています。別府湾に昔、瓜生島という、地震で一夜にして沈んでしまったといわれる島が存在していたころから、フランシスコザビエルが、大分に訪れる前から、ずっと地図に残っている、とてもとても霊験あらたかな神社です。

 大分県の人気のパワースポット神社の一つです。

 私は、そこに行くと、何となく懐かしい感じがして、江戸時代くらいに、自分はここにきて、別府湾を眺めていたんじゃないかなあと想像できてしまうのです。

 

 今年のお正月も、神社から見える景色を絵馬に描いて奉納してきました。

 

 ③神社の裏の林を描く

 神社の木は、魅力的です。神様が宿っている境内の周りは、かなり昔からの木が残っており、裏手のほうには大木の周りに、自然の雑草が育ち、『ここにこそ見えないエネルギーで繋がっている何かが存在している。』と思ってうれしくなります。

 

 2年前から何度か、八幡竈門神社の裏手の林を題材に描かせていただきました。神社の方には何も言っていないのですが、今度また絵馬を奉納する時に、お礼を伝えようと思います。

 

 神社の神様のパワーと、長い歴史の中で生まれたであろう、たくさんの物語を想像しながら、見える世界に、見えない世界を重ねながら描いていきます。

 

 お昼の休憩で止まっている営業車を林の向こうの駐車場に見ながら、境内の前のほうで、鬼滅の刃のコスプレをした方々が楽しそうにお参りをしているのを見ながら・・・。気持ちを木々とその空間に集中させてスケッチします。

 

 何だか特別な時間です。

 

 パワースポットを描いていると、何とも言えない幸せな気持ちになります。そうして描いた作品は、見る人に何か幸せなパワーをを伝えることができるような気がします。パワースポットを広げていくお手伝いができるかもしれません。

 まだまだたくさんある大分県や、その周辺のパワースポットを巡り、幸せが宿る作品を描いていきます。

 

 

この記事を書いた人

片岡 美子

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