鳥居・金魚の絵で居住空間がパワーアップ
自然の中を泳ぐ金魚
自分の家や、お店に絵を飾ろうと考え、私の作品を選んでくださった方々が、玄関やカウンター、居間などに作品を飾ってくださっているのを見たり聞いたりすると、本当にうれしくありがたい気持ちになります。
自然の中の様々な空間を悠々と泳ぐ金魚の世界を描き始めて3年目になります。個展をする時に、毎回小さな「鳥居と金魚」の作品を1~2枚飾ります。私が神社巡りが好きで、鳥居をくぐると、なんだか落ち着いたり、気分が上がったりするので、私の金魚たちも時々鳥居をくぐってもらっているのです。その気持ちが通じるのか、「鳥居と金魚」の作品を選んでくださる方が多いのです。
今回は、今なぜ鳥居を描きたくなるのかについて、金魚が飛ぶ世界観と併せてお話していきたいと思います。
鳥居を見て思うこと
①神聖な空間を感じる
鳥居は神社の内側の神聖な場所と、外側の場所との境界を表しており、神社の入り口、シンボル打だけでなく、結界としての役割もあると言われています。
朝、出勤途中に、お散歩をするおじさんを見かけます。田舎道で、ほぼ人を見かけることがない朝の時間。毎朝おじさんは、同じルートを歩いており、道に立っている鳥居の下で立ち止まって祈りの時間を持っています。それは、見かける私にとっても、静かな気持ちになる瞬間です。
私は、神社に行くのが好きです。ドライブで道沿いに鳥居を見かけると、気持ちが動きます。『どのあたりに、どんな神社があるのだろう。その神社にはどんな神様がいるのだろう。御神木はどんな木かなあ。』ほとんどは通り過ぎるのですが、時々車を止めて境内まで歩いて行ったりします。鳥居をくぐる瞬間、見えないドアから神様のところに入っていく気分になります。
本当に鳥居が神様を祭る場所を守るための結界になっていたら、鳥居を、境内側から描くのが好きな、私の鳥居作品は、お部屋の空間に安心感をもたらす一つのアイテムになっているのかもしれません。
②鳥居は倒れない?
日本に古くから存在している鳥居ですが、第二次世界大戦の時に、爆弾が落ち、激しい爆風や炎によって破壊された町に、立っている鳥居の写真や、昔の大地震の記録写真の中に立っている鳥居を見かけます。なぜ鳥居は倒れにくいのでしょう。構造はどうなっているのでしょう。調べる中で二つの要素が気になりました。一つは鳥居の足の下にある、大きな輪になった石に柱を突っ込んで立てているという構造。固定していないので、地震や爆風の力を逃がす力があるといいます。確かに、しっかり固定すると揺れの衝撃をまともに受けるので、折れたり倒れたりしそうです。五重塔の心柱も同じような、固定しない構造で、地震の衝撃を逃すつくりになっていることを考えると昔建てられた神社仏閣の建築者たちの優れた能力に心底感動します。
もう一つは、人々の信仰や願いとともにあり続ける、神様の意思(見えない力)であると思うのです。
鳥居を見た時の、説明の難しい荘厳な感覚。鳥居をくぐる時の「ありがとうございます」と言いたくなるような感じ。長い間倒れずそこに存在し続ける鳥居はパワーが宿る建造物です。
鳥居と金魚は運気を上げる
鳥居を金魚がくぐっている、「詣でる」「お参り」という題の作品は、私が好んで描くシリーズの一つです。描きたくなるのです。自分が気持ちよくなる、描いていて気分が上がる絵なのです。
私の描く金魚は、自分の中では自然の妖精さんの立ち位置で、いつも自由に作品の中を泳いでいます。時にはそれが神様になり、天使になり、自然のエネルギーそのものになっています。
でも、風水的な見方で金魚をとらえることもできるようです。
・金魚は金運上昇のシンボルとされている。
・赤い金魚は魔除け
・白い金魚・黒い金魚は金運
など、いろいろ調べてみると、少しずつ内容が変わっていますが、だいたいこんな内容が多いです。
鳥居は「お部屋・空間の浄化」金魚は「金運上昇」そんなことを思いながら、自分の空間に飾っている作品を見るのも楽しいです。
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